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ベンチャーで得たこと

はじめに

SIerから転職して社員10人以下のドベンチャーで2年間働いてきました。キャリアを考えた上で次の転職をすることにしました。忘れないうちに、ベンチャーで何を経験して、どういうスキルを身につけたのかメモしておきます。

業務内容

・新規事業の立ち上げ

・自社Webサービスの開発

インターンの採用・教育

・Web制作の内製化

・Webディレクター

・他社コーポレートサイトの運用・保守

こう書くと大げさですごいことをやってるように見えますが、扱える予算も、マネジメントしないといけない人数も少ないので個人開発の延長のようなイメージです。

上司として社長はいますが、直属のエンジニアの上司やメンターはずっといない状況でした。これらの業務を全て独学で調べて、自分なりに実行し続けました。

どういう戦略で何を実行するかについての裁量権はめちゃくちゃありました。裁量はあるけど、自分で考えて自分の責任でやり切らないといけない環境でした。この環境は人によると思いますが、自分は楽しめました。

一応肩書きとしてはCTOでしたが、本来の職種であるWebエンジニアとしては幅広すぎるぐらい色々やってきました。この規模感ならではの経験だと思います。会社がどうすれば伸びるかを第一に考えて行動し続けていたら、結果的に色々やっていた感じです。

経験から得たこと

ここからは本題ですが、裁量権がマックスの状態いわば自分の実力を100%出せる状態で働いて見えてきたことがあります。それは、得意・不得意や何をしている時が楽しいかです。たかだか数年の経験なので、これから変わることがあると思いますが、現時点での自己分析が出来ました。例えば、ITを使って課題を解決するのは得意ですが、クライアントワークは不得意でした。また、Webアプリについて深く考えている時が、一番楽しいことに気づきました。設計はどうすればいいかや、バグが出た時など、じっくりと考えないといけない状況が、自分にとってはストレスがなく、頭を使えている感覚があり充実感があります。その他にも0→1が不得意や目に見えてる課題解決が得意など細かく分かってきました。

あとは単純にWebエンジニアとしての実力不足を痛感しました。ある段階から個人のソフトスキルの成長が止まりました。今までは、調べて理解して実践をして知識を得ていたのですが、運用保守性やスケールを考えた設計は本やインターネットでは学べなかったです。本には概念的なことやベストプラクティスが書かれていますが、現場では最適を目指してスピード感を持ちつつ妥協と選択をしながら進めていくしかありません。これはすでに成功しているサービスを持ってる企業に入って内部から自分の目で見て身につけるしかないと思いました。

これから

もっとWebエンジニアとして、スキルを向上させるために、組織が体系化されていて、運用フローが出来上がっていて、ユーザ数が多いサービスのエンジニアとして働こうと思います。次の転職先は決まりましたし、身につけたいスキルも明確になりました。あとは、現場で経験を積んでいくだけです。

ベンチャーでの経験は振り返ってみて悪くなかったです。ただ、30、40歳になってまたベンチャーで働きたいかと言われるとしんどいなと思います笑

20代だからこそ良かったのかなと思います。目に見えるような分かりやすいスキルではなく、自己理解や自分ごととして仕事に向き合うスタンスなどはこの2年で得ることが出来ました。